PINARELLO PRINCE(2015)

てんちょ~とこのバイクの初対面もF8と同じ「レーパン無かった日」なんですよね。ホントにこのコたちが可哀想。。。それにしても、プリンスってもともとトップモデルのネームですし、これも東レの60トンカーボンですよね。全部が60トンカーボンということなのですか?


全部100%、もしくはそれに近い状態で60トンカーボンという構成ではないね。もし、それで同じ形状のフレームを作ったらあっというまに割れてしまう。新円に近い形状で製作する(+アルファの工夫)なら別だけど、金型を使用した立体的なフレーム形状のもので全てを60トンで作ることはほぼ有り得ない。40トン、30トンのカーボンを併用して、樹脂の分子構造までを時には調整して、メーカーによっては破断に対しての性能向上に貢献するフィルムなんかを使用する。カーボンの話は、簡単には説明しきれないけど、イメージとしては24トンなどの多用されるカーボン素材は割れにくいけど、フレーム剛性を出すために枚数(量)を必要とする。50トン、60トンと高弾性になっていくと硬くなるけどフレキシビリティが無くなるので割れやすくなる。結果、単一素材を使用するよりも適材適所でカーボンの弾性率と繊維方向性、重ね方を調整して目的を果たすんだ。これでも相当端折った説明だから、突き詰めたい人は学問の海に飛び込んで欲しい!


ほぇ、じゃあプリンスは割れやすいんですか??お客様でもカーボンの割れを気にされる方は少なく無いですよね。


割れません!っていうわけにはイカないけどね。プリンスは割れやすい部類とは違うと思うよ。
そりゃ割ろうと思えば割れるわけですよ。割ろうと思っているわけだから。なんでも。でもナノアロイは相当割れないと思う。
このへんの話では、、、①廉価版のアルミフレームのごつさと超軽量カーボンフレームを比べての割れる割れない談義はそもそも無意味。それで言ったらママチャリが最強に近くなる ②カーボンは転んで割れるという話はカーボンフレームが割れるほどの衝撃をアルミ素材のレーシングレベルのフレームに加えたら、壊れ方が違って見えるだけで結論はどっちも壊れるってこと ③カーボンが紫外線に弱い、熱に弱い、劣化が速いというのは本当に自転車のフレームの話をしているのかな?それともアルミラグに接着剤で差し込まれたカーボンパイプが夏の車内でスッポ抜けた20年前の話がいまだに悪しき記憶として心を傷つけているのかな? 
僕はカーボン推奨というわけでも特定素材を推奨するでもないし、チタン含めた全素材のバイクを物は異なれど所有もしている。それぞれにメリットがあるし、デメリットもあるから、偏ったミスリードを誘いたくない。もうボチボチ、1100グラムのカーボンとアルミフレームを真剣に再比較して見る時期に来ているんじゃないかな。
このへんの話はまた別の機会にしないと終わんないよw


で、結局プリンスは超デリケートなカーボンフレームってことになるんですか?それともホビーライダーが使っていけるものなのですか?最初の一台目にしてもいいのでしょうか?


全然オッケーでしょ。最初の一台目がいいものであっても全然オッケーですよ。最初の恋人だから性格悪くて、好きになれない人を選ぶ人はいないでしょ?惚れたらGO!ですよ。
それにピナレロは常に耐久性には重きを置いている。プリンスはDOGMA65.1と同様の東レ・ナノアロイ技術を使用している「タフなレーシングバイク」だよ。重量的には物凄い軽いってものでもないけど、走りのキビキビ感はピナレロがDOGMAシリーズで作り上げてきた味がきちんとある。下りのステアリング感もキレはあるけど、ピーキーで神経過敏ってことはないから、間違いない選択でしょう。


じゃあDOGMA65.1とプリンスで乗ってみて違いわかりますか? 店長は走り終わると救急車呼んだほうがいいんじゃないかってくらいデロデロになっているくせに違いだけは当てるのなw」って某社の商品開発担当に言われていただけの感受性はお持ちのようですが?


言ってくれるじゃないか?褒め言葉だと思ってつづけ、、、


ほめてはいませんけど、続けて下さい。


被せて言うことないと思うよ。ともかく、DOGMA65.1とPRINCEの違いは「わかる」 ただし、ダマされるレベルで近似している。でもわかる。1Kと3Kの違いもあるのか、連続した振動の吸い取りの最後のほうがDOGMAのほうがまろやかに感じる。試乗車にチューブレスタイヤが装着されていたので最初わからなかったけど、ホイールをこちらで把握できるセットアップに変更した時に「あ~違いはあるな~」と思った。でもホイールセットや本当に僅かな違いでその差は埋められる。ここまで感じて、価格表を見ると恐ろしいプライスパフォーマンスだと思う。売れて当然。


踏み込んだ瞬間に気持よく進んで、強すぎず、シャキッとした硬質感を感じるのに、次の踏み込みではスムーズに力が乗る。バキバキした感じには跳ね返らない。バイクを左右に乱暴に振っても、ふらつきにくいようにほんの少しだけ逃げがある(人によってはタメとも表現するね)ので調子のいい時のライダーだけを考えたバイクじゃないことがわかる。あえて少し重い足回りにしてもいいし、エアロホイールと合わせた時のシュパッとした感触はF8ともまた違ってとてもいい。ピナレロは価格面ではF8の下のポジションにしているけど、実質的な2トップとも言えるんじゃないのかな。


オンダフォークに象徴されるのピナレロシルエットもかっこいいですよね。あの、角度を変えて見ても「うわぁ~」って思わせるところっていいですよね~ あ!コラボしたからプッシュしているわけではないですのよwww


 ピナレロはファウスト社長の脳内にある諸々のアイデアがアウトプットされて、最初は周囲が「おいおい」って思うらしいけど、結果それを元に進めていくと新しいものが生まれるらしい。だからといって、センスだよりではなく、技術と情報をきちんと集積していく組織づくりもきちんとしている。イタリア本社に行って、プレゼンで商品を見て近くにいるテキトーな人に(失礼)質問しても答がわかりやすいし、みんな自分とこの商品を知っているんだよ。当たり前であるべきだけど、当たり前でもない。
先進的なメーカーという位置づけだったピナレロが、現時点では欧州ブランド、特にイタリアブランドの全体イメージの旗振り役になっていることには異論を唱える人はいないと思う。彼らはその重責に対してのアプローチが、「いいものを一般ユーザーのために作る」しかないことを理解していると思う。


また脱線してる。。。ピナレロ全体の話になりつつあるので、プリンスの話に戻しましょう。レース用モデルって考えたほうがいいものですか?ロングライドには硬かったりしますか?


いやいや、〇〇用って決めつけちゃうのはもったいない。シートポスト+シートチューブからBB周辺の「軸となる部位」の剛性が高いので、剛性感がわかりやすいけど、200キロとか想定内でしょ。400,600キロとかのレースディスタンスを超える距離ならばそもそも別途の工夫(サドル、タイヤ太さなど)の必要性もあるわけだから。
完成車で走り出して、ホイールとタイヤを仕上げれば完成というレベルですよ。
プリンスでヒルクライムとエンデューロ走ったら速いだろうね~はっきり「うぉ~反応の良いバイクに乗っているぜ~」というフィードバックはあるだろうね。カーボンフレームが何もかも振動を吸うわけではないので、異なる周波数への対応を考えるなら25Cタイヤとかチューブレスになると思うけど。「レーシングバイクってもんに乗りたい!ピナレロに乗りたい!!」と思ったら、プリンスは費用対効果は高い!


プリンス参考になるサイトとしては、ピナレロジャパンPRINCE/シクロワイヤード/サイスポJPが、オススメです。2015年モデルは5月時点でけっこう完売しているので2016年に早めにチェックが必要かもですね。


メーカー公認インプレッション