CANONDALE CAAD12


世界中からの期待を集めて登場した”最強のアルミニウムフレームCAAD10”を継承する”CAAD12”です。キャノンデールと競合する他社も結果的には「CAAD10と同じものを作るのではなく違う提案に切り替える」というところまで影響を与えたわけだから、それを継ぐものは最初からハードルが高いわけだよね~


CAAD10も絶賛されていましたから、CAAD12はどうなるのかな~って思ってましたが、実際どうなったんですか?一口で言うとしたら?


進歩した。かなり高いハードルをキャノンデールがクリアしたことに世界が驚いている。もうアルミの味付けには天井が見えただろうと言っていた人も多いが、キャノンデールは突破したと言える。もともとキャノンデールってのはぶっ飛んだ部分が信条みたいなところにみんな惹かれていたわけだから(僕も含めて)、あえて僕は宣言したい! 頭のオカシイキャノンデールが還ってきたぞ!! と。


大丈夫なんですか?そんなこと言ってファンに怒られませんか?


キャノンデールはクレイジーがモットーの会社なんだから、頭おかしいは褒め言葉だよwww 冷静に考えてみたらいい。
散々バッシングされているBB30はやめない。ピラーは今では使うことも減ったΦ25.4を大規模採用する。アルミモデルでどこまでやれるのかは終わらせない。フレームの剛性上げて、フレキシビリティ上げたことをさらにライダーに堪能させるべく、クランク剛性まで向上したものを初期アッセンブルする。ホイールもアクシウム最初からぶっこむ。値段はお買い得。他の会社が追いついてこれないのは、うちには関係ないwとでも言わんばかりに徹底的に自分たちの内側を見ている。競合他社のトレンドを分析するのは大事だけど、結果足元が見えなくなるなら無意味。走るバイクを作るためのことはやってやるぜベイベーみたいなキャノンデールを褒める言葉は、クレイジー=頭おかしい!しかないでしょw


おぉ~!なるほど大絶賛!店長もゆうたさんもすぎもとさんも試乗しに行ってましたね。どうでした?


もっと硬くなっていて、嫌な部分というか角の立った味付けを感じる部分もあるだろうとわざと懐疑的に走りだしたんだけどね。ま~、文句言えるところがないんだわ。これが。フロントフォークはCAAD10の少しタメがあって爪先で処理している感じがなくなった代わりに、爪先ではなくフォークの肩下から全体で素早く路面をサーチしている感じがある。BBはBB30からBB30Aに変わったけど、これは差異を感じられない。代わりにBBシェルは横に硬いけど、シートステイのウィップ量は大きくなったように感じる。CAAD10が丁寧に処理していた振動吸収を、CAAD12はさらに早くしたみたいな感じでCPUのクロックアップ的な”同じ処理なんだけど早さだけ変わっている”感触がある。

CAAD10の若干タメが生まれる感触を愛していた人にはもしかしたら無機質さを感じてしまうかもしれないけど、この方向に真っ直ぐ進歩したのはスゴイと思う。

リアバックが本当に良くて、CAAD12とEVOを勘違いして走っている人が多かったけど、それすげーわかる。俺もちょっと乗っててあやしくなったくらいアルミ感が無いリア三角だもん。


すごい!でもスタッフみんな「ポジション出しが~」とか「お客さんに採寸して提案するときには、ここがこうで~」とか帰ってきてから細かくミーティングしていましたね。ポジションが難しいんですか?


う~ん、ま~ね。ポジションって、自分のポジションが決まっている人はいいのよ。「俺はこうでこうで、こうだからこうだ!」って断言できるわけだから、でもホビーライダーにとってポジションは変化するし、CAAD10が最初の一台目って人は多い。新しいジオメトリーになって、リーチとスタックのサイズステッピングは適正化されたけどトップチューブ位置が高くて日本人的には難しいポジション出しになるひとも出るだろうなってことを打合せてたんだよ。個人的に言えば、今までのキャノンデールジオメトリーなら僕は540でも520でも乗れたけど、新型は540だとハンドル位置とシート位置のバランスを出せない(あくまで僕の場合だよ) 僕は自分のポジションを把握しているから、サイズ選びでどうこうはないけど、お客様はこれから変化していくわけだから、CAAD12のフレームがある範囲のポジション再現性を持っていないと後から苦労する人が出るかもしれない。もちろんドンピシャの人もいるわけだし、これを問題とは言えないんだけどね。


うぅ、、、なんか難しい話っすね。でもそれでCAAD12が買いにくいってことじゃないですよね。そもそもフォーチュンバイクだって、採寸しないと絶対売らないっすっていつも言っているわけだし、その結果からちゃんとサイズ出ししているじゃないですか~


 そらそうよ!まぁ、重箱の隅を突くようなややこしい話になっちゃったけどさ。コレ読んで買おうって考えて下さる人もいるわけなので、買うときには採寸ちゃんとしてどんな仕上がりになるのか聞いてもらえればいいだけだからね。


最新モデルだがトラディショナルなロードバイクのシルエットを持つCAAD12。アルミらしさではなく、ロードバイクとしての走りの鋭さに徹底してフォーカスした結晶。


ヘッド周辺はボリューム感をキレイに抑えている。6069アルミ自体は他社でも採用が進んでいるが加工と熱処理においてはダントツのノウハウと言える。ケーブルの入りも改善されている。


フロントフォークは鋭敏なのに乗り手が把握しやすい。25Cタイヤなどでエアボリュームが増えていく今後、ダルなフロントフォークでは路面状況を把握できなくなるという懸念はCAAD12には不必要。ヘタレでスグに自転車にしがみつく店長にとってもフォークの剛性感は超重要なのですw


BBはBB30からBB30Aに。音鳴を気にする人も多いが、大抵ちゃんと解決しているんです。金属にベアリングを圧入する方法は機械として別に問題のある構造じゃないですよ?横にはがっしり効いていますが後方には過剰な頑張りがないので踏み返しは少ないです。これはシェルよりもシートチューブのつぶしが効いている感じ。


チェーンステイは横ではなく縦に高さがある形状、シートステイは横に広く、縦方向に薄い形状。これ、単純なようでキモになる部分です。振動に対してのみ(縦方向の突き上げ)フレキシビリティを発揮しますが、横方向の引きずりを肉厚ではなく形状で抑え込んでいます。


タイヤクリアランスは28C対応(ただしタイヤ形状に寄って差異が大きいので注意)バイクの剛性感としては、25cだとアルミが吸えない微振動をタイヤで相当ごまかせるのでオススメ。クリテリウムでる人は23cでバイク倒し込めば、コーナー脱出したあとの立ち上がりでCAAD12買ってよかったと思えるはず。


クランク剛性が向上したものをアッセンブルしたのは本当にデカイ!ここでグニャグニャしてたらCAAD12の美味しいところが相当スポイルされます。もしもシマノクランクに変えたいな~と考える人がいるなら、アルテグラ以上にしたほうが絶対いいです!このクランク使い続ける人はチェーンリングが摩耗したら、高くても剛性の高いいいチェーンリングにしませう。ぜったい後悔しません。


タイヤはルガーノ25c ホイールはMAVIC。今まで初期タイヤが低スペック過ぎてCAAD10がモッタイナイと叫び続けてきましたが、25cだとまずまずな感じでした。まあ、スペックアップの時に真っ先に交換ですが、初期状態としては悪く無いです。


ヘッド周辺部逆側、シフトケーブルの入口のところは深さがあり処理が入り組んでいるので組み立て時には丁寧な処理がいるな~と思いましたが、それは僕らの仕事w


CAAD10見た時に衝撃を受けましたが、この集合部はスゴイ。結局、見立たないけど、各社がこの方式だけは見逃さなかった部分ですね。シートチューブの横ブレを抑える、リア三角の横ブレを抑える、シートチューブの突き上げをシートパイプに直撃させないを一発解決しているんだからスゴイです。


上位モデルのレッドは艶っぽくて本当にスポーツカーのそれ。


このクランク軽いし、剛性あるし、標準で付いてくる車種があるってことが驚き。チェーンリング交換の時はお金かかりますけど、それまでの剛性感考えたら全然高くないっすよw


朝ライドで走った時の一枚。登りが遅いのは僕のせいですが、それも含めて快速感がとてもよいです。エアロホイール履かせたいとも思いますね~個人の趣味ですがw


ブラックエディションの所有感は後からじわじわくるみたいですね。年式を超越した佇まい。かっこいい。


フレキシビリティをさらに高めるシートポスト。これあればロングライドも全然変わります。強力な武器です。


うちのスタッフも今回は真剣。自転車店スタッフとして知っておかねばと感じたようです。確かに今回のCAAD12は、アルミフレームとカーボンフレームのどっちが云々という境界線を完全に壊すプロダクツ。素材ではなく、それそのものがどうなのかを問われることが進歩の証明でもあるのです。もうアルミだから~、カーボンだから~という比較は単純には出来ないですね。


かっこよく写っていますが、このあと鹿屋の学生さんに引きずり回された?とかなんとかw でも堪能したようです。


メーカー公認インプレッション